STORY

お料理が教えてくれるもの

お料理を提供することがあります。

そんな時はできるだけ直前にお野菜を農家さんから送っていただくんです。
つまり前日かその前の日に収穫したばかりのお野菜たちを
お料理するんですね。

大体の検討はつくのですが実際に何が送られてくるか
サイズ感までは箱を開けてみないとわかりません。

でね、一つ一つ手にとって
どうやって食べてもらおうかなって、
土を流したり、切ったりしながらメニューを決めていきます。

これはレンズ豆のサラダを土に見立てて
畑を再現したお野菜プレート。

蒸したり焼いたり生だったり
そのお野菜のおいしさの頂点を探っていくのは
とっても楽しい作業です。

お料理って
家族のため、自分だけのため、誰かのために
時間を割いて作るものだけど
何にせよどのくらいの大きさにカットするか、
火加減、調味料の加減は?
瞬間瞬間に頭で考えて決めているのです。

手抜きも含めて
これってすごいことじゃないですか。

大袈裟にいうと人生の縮図。

小さな決断から大きな決断まで自分の勘を働かせるトレーニングに
なっているのだと思います。

毎日のことで嫌になっちゃうこともあるかもしれないけど
息をするのと同じように
歯を磨いたりお風呂に入るのと同じように
お料理をしてみません?

おいしいはしあわせ、
お料理はきっと人生を豊かにしてくれる時間を
もたらせてくれると思います。