今があるからこそ”還る”
先日、10月から行われていた熊野のプロジェクトが終わりました。
終わった、と言っても一区切りついたという形で、今後も熊野(田辺市)との接点は持ち続けたいと思っていますし、Jewelでも何かの形で、ご一緒できれば、と思っています。
熊野プロジェクトでの最終日は、メンバーのプレゼンでした。
13名の参加者によるプレゼンだったのですが、皆、本当に素晴らしいプレゼンで私までワクワクする内容ばかりでした。
参加者は、本当に多彩で
プロカメラマン
コンサルタント
女優
ライター
などなど。
それぞれが、それぞれの分野で関わることができることを具体的にプレゼンすることで、リアリティある内容となりました。
そんな中、私のプレゼンのテーマは『還る』としました。
熊野のプロジェクトで「山を昔の里山に戻したい」というお話があったのです。
元々は広葉樹が生い茂った豊かな山。
それを木が早く育つから、ということで、杉を植え土地が痩せてしまい、地滑りが起きたり、野生の動物が餌がなくなり、農作物を荒らすようになってしまった。
だからこそ、昔の広葉樹の生い茂った豊かな山にしたい。
この時に、ふと思ったのです。
これだけを聞くと、杉を植えたことが悪いことのようだと。
でも、きっと杉を植えた時には、それが最良のことだと思っただろうし、それにより木材を多く出すことができたのではないか?
だからこそ、今までの経験があるからこそ、一つステップアップした『還る』にするべきだと。
ただ、「昔はよかった」と言うのではなく、今を踏まえて、今と昔を融合させた『還る』を実現していくことが大切だと思うのです。
そして、これは、人生も同じ。
昔にただ還るのではなく、ステップアップした形で昔の良かったことを取り入れることもより成長する方法だと思うのです。