STORY

食の記憶

ふとした瞬間によみがえる食の記憶。

 

誰かを思い出したり、

どこかの場所だったり、

いつかの、その時、その匂い、だったり。

 

玄関を開けた途端、

飛び込んでくる甘い香りに

ランドセルを放り投げて食べた

ちょっぴり焦げた母のホットケーキ。

 

日曜日になると

よそいきの洋服を着て元町へお買い物。

 

特別な日の

ホテルニューグランドの

プリンアラモードのフォルムと

カフェの風景、窓からの景色は

今でも忘れない記憶の一コマです。

 

学校の帰り道、

どこかの家からカレーの匂いがしたり

肉じゃがかしら、

お醤油と出汁のいい香りがしてきて

早足で家路を急いだりしたっけ。

 

食べるとは

五感の中の味覚だけでなく

視覚や嗅覚、聴覚、食感まで

全てに関わってきた分だけの、生きてきた分だけの

感覚の記憶なのだと思います。

 

お料理に苦手意識を持たないでね。

お料理の下手な人なんていません。

きっと食べることに興味が薄いから

お料理に心が向かないのかもしれません。

 

大地の恵みを

美味しくいただいて

しあわせな記憶を積み重ねましょう。

 

シンプルで美味しいお料理のコツ、を

お伝えしていきますね。