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端境期

端境期。
ハザカイキ、と読みます。

実はいま、お野菜の端境期なんです。
冬のレンコンや大根、カブ、さつまいも、小松菜などが終わって
山菜や筍が店頭にある感じでしょうか。
新玉ねぎ、キャベツも今週あたりから出てきましたが
グリーンピースやアスパラ、そら豆、新じゃがはこれからのようですね。

いつもお野菜を買うお店もちょっとスカスカで
たくさんあったのは菜花類。
菜の花だけでなく小松菜花、白菜菜花、ケール菜花などいろいろなアブラナ科の菜花が並んでいました。
お花が咲くとちょっとえぐみが出てくるのですが
お浸しやくたくた煮にすると黄色いお花が彩となり、
苦味は春を感じさせるのでこの時期ならではの旬菜になります。

果物は甘夏、キーウイ、グレープフルーツが今で、
5月に梅が出てきたら夏にかけてブルーベリーや無花果、プラムと続きます。

スーパーやデパ地下に行くと一年中なんでも売っているから
旬を忘れがちですが季節と季節のバトンタッチの間に
野菜があまりない端境期が年に2、3回あることを知っていただけたら
うれしいです。
こんな時は切り干し大根や干し椎茸を上手に使いこなすのも楽しいものです。

そら豆が出てきたら今年は豆板醤を仕込みたいと思います。