STORY

田植え2023 雲水さんたちと。

今年も田植えに行ってきました。

ZEN呼吸法を主宰する椎名由紀さんのジネン塾の田んぼは
長野県上田にあり自然栽培(農薬も肥料も使わない)8年目。
ひばりの声とウグイスの鳴き声を聞きながら裸足で田んぼに入る気持ちよさったら言葉で表せないくらいです。

田んぼの中にはカエルやタニシ、よくわからない生物がいっぱいで
もし都会の家のベランダや庭にカエルやへびが出現したらキャ!ってなるところでしょうがここでは人間が侵入者。
お邪魔してます、って謙虚な気持ちになるから不思議です。

去年から鎌倉円覚寺の雲水さんたち(修行僧)が食事五観文の一つ目の
かの来所をはかる、を学びにいらしています。
20代を中心に10名以上の雲水さんたちが田んぼに入りお経を唱えながら
手植えする光景は鳥肌ものです。

わたしは塾生、雲水さんたちのお昼ごはんや夜ごはんを作りに行ったのですが
雲水さんたちはごはんを食べる姿勢も素敵でお米一粒も残さず食べ終えたお茶碗やお椀もきれいなんです。
行動も機敏でよく気がつくし同じくらいの子どもを持つ親としても感心することしきり。

羽釜で22合のお米を炊いて採ったばかりのわらびはアク抜きいらずでお味噌汁に入れたりさっとマリネしたり自生する三つ葉にフキと自然がいかに豊かなものであるかを実感する2日間でもありました。

湘南と上田の二拠点生活を8年前から実践している由紀さんですが
田舎の暮らしは別荘じゃないんだからやることがたくさんあって大変よ、年を取ってからゆっくりなんて無理、と言います。
確かに周りの方たちとのコミュニケーションも大切ですものね。
賄い係だったので田植えをした時間はほんの半日でしたが普段の運動不足のせいで久しぶりに筋肉痛を味わっております。
さて、田植えが終わったら今度は草引き。
除草剤や農薬をまかない田んぼにはいろんな草があっという間に生えてきます。
8月まで抜いてはまた出てくる草たちとの葛藤、これがあってお米が収穫できるのです。

多謝!